こんにちは。瑞穂市のホワイトエッセンス吉田歯科医院です。
突然ですが、みなさんは、むし歯の治療で、つめ物やかぶせ物を歯に装着した経験や、治療中につめ物やかぶせ物の種類をいくつかご紹介され、急に選択しなければいけない場面を経験された方はいらっしゃいますか?
つめ物やかぶせ物を装着する治療の術後には、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。
例えば、
「口を開けると、銀色が目立って気になるな…。」
「こんなに割れやすいなんて聞いてない。」
「金属アレルギーがあるのに銀歯を入れられた。」
「費用について事前に教えてもらえなかった。」
など、想像と違い、見た目を損なってしまったり、強度や身体への影響、費用の面などで、術後にトラブルが起きてしまうと、非常に残念ですよね。
当院では、このような術後のトラブルを防ぐために、私どもが一方的に材料を決めることはせず、お客様と一緒になって、治療方法や材料を相談し、決定していきます。そのため、治療の際には、お客様のご希望を伺い、お客様のお口の状態を判断して、豊富な材質のメニューの中から、「どれがお客様に適しているか」を考慮して、アドバイスさせていただいております。
そして、どのお客様に対しても、材料を選ぶ4つの基準をもとに、ご提案させていただくことを心がけております。そのことによって、お客様が、材料を選ぶ際にどんなことを大切にされたいか、どんな材料を希望されているのかを、こちらが知ることができます。そして、何よりお客様ご自身が、ご希望の材料や納得された材料を、ご自身によって選ぶことができます。
そこで今回は、つめ物やかぶせ物の材料を選ぶ際に参考にしていただきたい、当院でもお伝えさせていただいている、4つの基準についてご紹介させていただきます。
歯のつめ物やかぶせ物を選ぶ基準は?
歯のつめ物やかぶせ物の材料は、歯科医院によってさまざまですが、材料を選ぶ基準としてお考えいただきたいことは、
①丈夫さ・強度
②見た目・色
③生体安全性・身体への影響
④経済性・費用
の4つが挙げられます。
どの材料にも、それぞれのメリットやデメリットはありますが、それらを知った上で、上記のどの基準を大切にされたいのかをお考えいただき、材料を決める際の参考にしていただければと思います。
次に、それぞれの基準について具体的にご説明させていただきます。
丈夫さ・強度
→何より、丈夫で長持ちさせたい!割れにくく、欠けにくい材料が良い!など、強度を求める方。
一般的には金属製の材料が、割れたり欠けたりしにくく、丈夫とされています。金属のみのタイプもあれば、かぶせ物の内側に金属の裏打ちを施すタイプもあります。
金属製と比べると、白い材料は強度が弱い傾向があります。なかでもプラスチック製は一番強度が弱く、装着後2~3年ほどで割れたり欠けたりしてしまいます。
白い材料のなかで、強度が強い材料はセラミックやジルコニアと呼ばれる材料です。特にジルコニアは、かなりの強度を持っています。
丈夫さや強度については、かみ合わせや歯ならび、治療を行う歯の場所など、お口の状態によって強度を重要視した方が良い場合もありますし、かたいものを好んで召し上がる方や、スポーツなどで食いしばることが多い方、歯ぎしりをされる方、など、生活習慣によっても個人差があります。
見た目・色
→金属の色が目立つのが嫌!天然の歯のようにキレイな色合いが良い!など、見た目が気になる方。
銀歯や金歯は、治療を行う歯の場所によっては、笑ったときやお口を開けた時に、銀色や金色などの金属の色が見える場合があります。
また、銀や金などの金属の材料の中でも、銀歯やかぶせ物の内側に銀の裏打ちを施すタイプの場合、歯ぐきに金属が溶け出し、歯ぐきが黒ずむ「メタルタトゥー」とよばれる状態になることがあります。また、将来、歯周病によって歯ぐきが下がってしまった場合にも、金属が見えることがありますが、いずれも、金属のなかでも、特に銀に起こることが多く、金は目立ちませんのでご安心ください。
白い材料は、金属と比べると、目立ちにくいですが、お選びいただく材料によって、変色具合に差があります。一般的に、プラスチックのみの材料は、2~3年ほどで変色し、黄ばみが目立つようになります。プラスチックにセラミックを足した、ハイブリッドセラミックと呼ばれる材料は4~5年ほどキレイさを保て、セラミックのみやジルコニアと呼ばれる材料ですと20年ほど、半永久的に色のキレイさを保てるとされています。また、お選びいただくタイプによっては、天然の歯と差がない自然な色合いで作製することも可能です。
見た目や色のキレイさについては、材料以外に、カレーやコーヒーなど着色がつきやすい食べ物や飲み物がお好きな方や、歯のクリーニングやホワイトニング、定期検診の頻度、ご自宅での歯みがきなど、お口のメンテナンスの方法などによっても、お色のキレイさを保つ年数には個人差があります。
生体安全性・身体への影響
→金属アレルギーをお持ちの方やご心配な方。むし歯の再発率が低く、歯やお口の病気の発症リスクがを下げたい方、とにかく身体に安全なものを入れたい!とご希望の方。
つめ物やかぶせ物の材料のなかでも、心配とされるのが「金属アレルギー」ですが、金属アレルギーは、すぐに症状が現れることばかりではなく、金属を使用してから、数年~数十年を経て、ある日突然発症するということもあります。
そもそも、金属そのものは、体に対してアレルギー性を示すことはありません。しかし、金属が溶け出してプラスイオンとなり、体のタンパク質と結合することによって、それを異物とみなした体が過剰に反応を起こし、金属アレルギーを発症するのです。
そのため、現時点で金属アレルギーの反応がない方でも、お口の中の金属によって、アレルギーになってしまう可能性があります。お口の中に金属が存在している以上、金属アレルギーになる危険性には、常にさらされている、ということになります。
ですから、金属アレルギーが心配な方には、白い材料をお選びいただくことが多いです。
一方、金属アレルギーを回避する材料だとしても、むし歯が再発しやすく生体安全性や身体への悪影響が起こってしまう場合があります。プラスチックなどの強度の弱い材料は、割れたり欠けたりしやすいため、むし歯が再発してしまうリスクが高いです。また、銀のつめ物の場合、銀歯が硬すぎるため数年後に、すり減ったご自身の歯との段差ができやすく、そこからむし歯が再発してしまう場合もあります。その点、金は伸びが良く精密にできるため、むし歯の再発率はとても低いです。
しかし、治療をおこなう上下反対側、つまり、かみ合う場所の歯に、すでに銀歯が入っていたり、将来銀歯を入れる治療をした場合に、金歯を装着されると、違う金属同士がかみ合うことで、まるで、アルミホイルをかんでいるような、ピリッと電気が走る感覚になる、「ガルバニー電流」とよばれる症状が起きる場合がありますので注意が必要です。
経済性・費用
→費用に上限がある方。経済的なものをご希望の方。
費用は、材料によってさまざまです。保険診療の範囲のものから自費診療の材料など、さまざまで、歯科医院によっても費用は多少異なる場合があります。
経済性や費用を重要視されるお客様の多くは、上記の①~③までの他の基準に加えて、こちらも重要視される。といったお客様が多いように見受けられます。
ひとえに、高価である=良い材料という訳ではありませんし、安価な材料でも、その他ご希望とされている基準とかけ離れていては、納得した材料がお選びいただけません。
どの詰め物やかぶせ物が合っているかは、お客様のお口の中の状況や生活習慣、価値観などによってさまざまです。
いかがでしたか?
今回、ご紹介させていただいた、つめ物やかぶせ物の材料を選ぶ基準については、当院で実際にお客様にお伝えしている内容のごく一部です。
当院では、治療の際に、お客様のご希望を伺い、お客様にとって最適な材料をご選択いただけるよう、上記の内容を含めアドバイスをさせていただいておりますので、ご安心下さい。
さらに、現在発症している虫歯などの歯の病気を治し、歯の機能面を改善するだけでなく、
「詰め物の色が気になって、笑顔に自信が持てない。」
「昔に治療した銀の詰め物を白くしたい!」
「ホワイトニングでキレイになったから、かぶせ物をやり直したい。」
など、見た目の改善を追及した、「見た目の治療・いわゆる審美治療」も行っておりますので、ご希望がおありのお客様には、そういったお悩みを解決できるプランもご提示し、ご希望に応じて、見た目の改善についてもお手伝いをさせていただいております。
つめ物やかぶせ物の治療や材料に関するご質問、ご不安な点などがございましたら、遠慮なくご相談下さいませ。
当院のご予約、お問い合わせはこちら
https://weydc.jp/contact/
当院の「見た目の治療」についてはこちら
https://weydc.jp/look/