こんにちは。瑞穂市のホワイトエッセンス吉田歯科医院です。
皆さんは、歯周病が進行してしまったり、深く虫歯になってしまったり、何らかの理由で歯を抜くことになってしまった事はありますか?
抜かなければいけなくなった事は、残念ですが、そうしなければ症状が改善しなかったり、治療が進められなかったりと、抜歯を決断しなければならない場合もありますよね。
当院では、歯を抜く前に、抜いた後のお話を事前に必ずさせていただいていますが、抜歯をする行為そのものはもちろん、「抜いた後はどうなるのか?」というのは、非常に気になるところだと思います。
そこで今回は、歯を抜いたり、失ってしまった後に、どんな治療法があるのかについて、お話をさせていただきたいと思います。
失われた歯を補う治療方法
代表的なものとして「入れ歯」・「ブリッジ」・「インプラント」の3つがあります。
【入れ歯とは】
プラスチック製の歯ぐきを模した土台に人口の歯を埋め込み、バネでお口の中で固定する方法です。
保険診療でも自由診療でも、ご自身のオーダーメイドになり、いろいろな種類があります。
(メリット)
- 他の健康な歯を削らずに作製できる。(削る必要がある場合でも少量で済みます。)
- 取り外して清掃でき、入れ歯もご自身の歯も清潔に保てる。
- 調整や修理の多くは、取り外した義歯でできる。
- 歯を1本失った場合から全部失った場合まで、幅広く対応出来る。
(デメリット)
- 慣れるまで、存在感やしゃべりにくさ、食べにくさなどの違和感がある。
- バネのかかる場所によっては、バネの金属が見える事がある。
- 入れ歯をはめてお食事が必要な場合、かむ力が本来の2、3割程度と、かみごたえが減る。
- 食事の後や就寝前などのタイミングで、外して清掃が必要。
- バネをかけている歯に負担がかかる。
【ブリッジとは】
歯が失われたところに、前後の歯を土台とした橋渡し状の繋がった被せ物を入れる方法です。
いろいろな材質のものが、保険診療や自由診療で使われています。
(メリット)
- 固定式なので、違和感が少なく、着けたまま生活できる。
- 取り外して洗うなどの手間がいらない。
- ご自身の歯の様にかみごたえがある。
(デメリット)
- 両隣の歯を削らなければならず、場合によっては神経の治療が必要になる。
- 本来なら3本の歯にかかる力を2本の歯で支える為、土台となる歯に負担がかかる。
- 被せ物の金額は、歯の無い部分も含めて3本分になる。
- 歯が連結される為、連結部分がブラッシングしづらく汚れが溜まりやすい。
- 本数や適応範囲に限界があり、出来ない場合もある。
【インプラントとは】
歯を失った場所の顎の骨に穴を開けて、歯の根の代わりに人工のネジを植え込み、ネジの上に土台を立てて、その上に被せ物を装着する方法です。
(メリット)
- 他の健康な歯を削らなくて良い、周囲の歯に負担をかけない。
- かむ力がご自身の本来の歯に近い。
- 見た目が本物の歯の様に綺麗。
(デメリット)
- 専門外来や口腔外科での外科治療が必要になる。
- 顎の骨の量や、お口の状態、持病などによって、出来ない場合がある。
- 同じく、条件によっては、付随する治療を併用しなければならない場合がある。
- 治療期間がかかる。
- 自費診療となり、費用がかかる。
「食事や見た目が困らなければ、歯を失ってもそのままで大丈夫。」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。中には、「抜歯をしたけど、それで痛みがとれたから、そのままにしておいた。」という方もいらっしゃいます。
そのままにしておいて問題無いケースもありますが、実は、そのまま放置しておくと、両隣の歯が、空いているスペースに寄ってきたり、かみ合う側の歯が伸びてきたり、歯並びや、かみ合わせが悪くなるなどのトラブルが起きてしまう場合があるのです。
抜歯をしないとどんなリスクがあるのか、抜歯後にそのままにしておくとどうなるのか、抜歯後の治療方法を決めないでいるとどんなデメリットがあるのか、自分のお口の中ではどの治療方法が適しているのか、よく歯医者さんと相談してから、抜歯を決断できると良いでしょう。
抜歯は皆さんが望まれた治療という場合はほとんどないかと思います。歯医者さんの診断で、やむなく抜歯を決断することになるのだと思います。
当院は「できるだけ抜かない」という信念のもと、治療をしていますので、やみくもに抜歯をおすすめすることはありません。抜歯をせずに残す場合のメリット・デメリットも十分にご理解いただいた上で、「残すのか、抜歯をするのか、抜歯をしたらどうするのか?」を決断するお手伝いをさせていただきます。
当院では、お客様のお口の状態から、不安やお悩み、ご希望をお伺いし、どの方法がお客様に合うのか一緒に考えてお客様に決めていただいています。ご心配な事や気になる事は何でもご相談ください。一緒に抜歯後の人生も豊かになるように、検討させていただきます。
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