こんにちは。瑞穂市のホワイトエッセンス吉田歯科医院です。
日増しに暖かくなってくる春は、桜や草花が鮮やかに彩り始め、眺めているだけで心が穏やかになりますね。
そんな大好きな春でも、私にとって憂鬱になる事が一つだけあります。それは、「花粉症」です。
来院されるお客様の中にも、花粉症だとおっしゃる方が、今年も増えてきました。
実は花粉症は、お口の中や、歯の健康にも、間接的に影響を及ぼす事があります。
今回は、花粉症とお口の健康の意外な関係についてお話したいと思います。
目次
<花粉症がお口の健康に関係する理由>
①口呼吸になってしまう
花粉症の症状として、鼻づまりがあります。鼻がつまると、口呼吸になります。すると、お口の中が乾いてしまい、本来、唾液が持っている自浄作用や殺菌作用などが発揮されなくなってしまいます。
この様な状態が続くと、お口の細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。又、汚れがつきやすく、口臭も目立つ様になります。
口呼吸が良くない理由は、過去のブログより「2021年9月6日 口呼吸はキケンがいっぱい!」に、詳しくお話させて頂いていますので、よろしければご覧下さい。
②薬の副作用により、口が乾きやすい
花粉症の症状を和らげる抗ヒスタミン薬の副作用として、口が乾くという事があります。
思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか?実は、私も薬を飲むと、喉が痛くなる程に口が乾燥します。
この様な状態が続くと、口呼吸と同じく、虫歯や歯周病のリスクが高まり、場合によっては、ドライマウス(口腔乾燥症)を引き起こし、口の中や舌の痛み、味覚障害などを引き起こす例もあります。
③免疫力が下がる
花粉症での体調の変化に適応しようと、体が頑張りすぎてしまい、免疫力が下がってしまう事があります。
歯茎などの軟組織は、免疫力が下がりやすいので、注意が必要です。免疫力が下がる事により、急に、ご自身の体の抵抗力が細菌の力に負けてしまい、急性の歯周病になってしまう事もあります。
<花粉症で、歯が痛くなる事がある?>
花粉症の時期に「上の奥歯が痛い」 と、訴え、来院されるお客様の中に、歯には特に異常が無いのですが、花粉症の症状によって、上の奥歯が痛いと感じている方がいらっしゃいます。一体、どういう事なのでしょう?
これは、花粉症によって、鼻の症状が強い方に多い様ですが、上の奥歯の上に「上顎洞(じょうがくどう)」という、鼻から頬骨辺りにある、骨に囲まれた空洞があり、その部分にまで炎症を起こしてしまう事が原因です。
この「上顎洞」 がある場所が、上の奥歯の根の先に近い為、上の奥歯が痛いと感じてしまう事がある様です。
花粉症によるものか、歯によるものかは、概ねレントゲンで判別出来ます。
実際に歯に異常がある場合もありますので、お痛みがある方は、遠慮なくご来院下さい。
<花粉症の時期のお口のケア>
普段の歯みがきを丁寧に行って、お口の乾燥を防ぐためにこまめな水分補給がお勧めです。また、マスクを装着し、唾液が多く出ている状態を作る為に、普段の食事をよく噛んだり、キシリトールガムを噛む事などで、お口を潤す事も有効です。
そして免疫力を高めるために、質の良い睡眠、栄養バランスのとれた食事、ストレスを溜め込まないなど、生活リズムの整った、理想的な生活をおくれると良いですね。
歯科医院での定期検診や歯のお掃除、クリーニングなど、花粉症の時期はお辛いでしょうし大変かと思いますが、いつもより虫歯や歯周病のリスクが高まっているんだなと思って頂き、ご来院下さると安心です。
花粉症の方は、毎年この季節はお辛いですよね。歯科医院での治療やクリーニングなどの際にも、お口にお水を溜める事が大変だったり、途中でくしゃみが出そうになったり、気を遣う事が多いので、後回しになりがちですが、少しでも苦痛が減る様な施術や治療を心がけてまいりますので、お越し下さると幸いです。
私も、この辛い時期を、皆さんと一緒に乗り越えたいと思います!
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