歯を失った場合の選択肢として、入れ歯(義歯)を考える方は多いです。
しかし、「見た目が気になる」「噛み心地が合わない」という不安を持つ方も少なくありません。
当院では、コバルトクロムやチタン金属床、ノンクラスプデンチャー、ホワイトクラスプなど、さまざまな入れ歯の素材を取りそろえ、美しさと機能面を両立させた治療を行っています。
目立たないタイプの入れ歯も好評で、「入れ歯らしさを感じさせたくない」という方にも安心して使っていただけるよう努めています。

入れ歯(義歯)とは

歯を部分的または全体的に失った場合に、人工の歯と歯ぐきを作り、あごの骨や歯ぐきに装着する装置です。
1本だけ歯が抜けた場合の部分入れ歯から、多数歯を失った場合の総入れ歯まで、様々な種類があります。
噛み合わせや発音機能、口元の見た目を支えるうえで重要な役割を果たします。

入れ歯を使うメリット

  • 見た目のすぐに回復できる
    歯のない部分を補い、自然な笑顔を取り戻せます
  • 噛む力のサポート
    噛み合わせを改善し、食事を楽しめるようになります
  • 周囲の歯を削らずに済む
    ブリッジとは異なり、原則として隣接する健康な歯を大きく削る必要がありません
  • 取り外しが可能
    お手入れの際に簡単に取り外せるため、衛生的に管理しやすいです

当院の入れ歯治療の特徴

1. 目立たない入れ歯を重視

当院では、ノンクラスプデンチャーやホワイトクラスプなど、金属のバネが見えない入れ歯を多く扱っています。
「入れ歯を使っているのを人に知られたくない」「金属バネが見えるのは抵抗がある」という方に対し、目立たず自然な笑顔を保てるように配慮しています。

2. 素材の豊富な選択肢

コバルトクロムやチタン金属床といった薄くて強度がある金属床の入れ歯から、メッシュを使った総義歯、見た目の良いノンクラスプデンチャーまで、状態やご希望に応じて提案します。
また、金属床は温度の伝わり方が良く、食事が美味しく感じられやすい特徴があり、チタンは金属アレルギーが心配な方にもご検討いただけます。

3. 痛みや違和感を最小限に

入れ歯は、人によっては装着時に痛みや擦れなどの違和感が出やすいです。
当院では、あごの形や噛み合わせを細かく分析し、必要に応じて調整を重ねながらフィット感を高めます。
製作時には精密な印象採得を行い、適合度の高い義歯を目指します。

4. アフターフォローと定期調整

使用しているうちにあごや歯ぐきが変化したり、義歯の金具や床が摩耗してくる場合があります。
当院では、定期的に入れ歯の状態を確認し、噛み合わせや装着感を調整します。
長く快適に使っていただくためには、このアフターフォローが欠かせません。


主な入れ歯の種類

入れ歯と一口にいっても、素材や構造によって装着感や耐久性、見た目の自然さなどが大きく異なります。
当院では、コバルトクロムやチタンなどの金属床タイプ、メッシュ構造を採用した総義歯や、金属バネを使わないノンクラスプデンチャーなど、多彩な選択肢をご用意しています。
一人ひとりの生活スタイルやお口の状態、審美面の希望を丁寧にうかがい、最適な素材を提案します。

コバルトクロム金属床

コバルトクロム金属床|ホワイトエッセンス吉田

床部分がコバルトクロム合金で作られた入れ歯です。
金属床の中でもポピュラーな素材として使われており、強度が高いのに薄く仕上げられるため、違和感が少ないのが特長です。
食事をする際に温度を感じやすく、熱いものや冷たいものをしっかり味わいたい方に適しています。
比較的軽量で、長期的な耐久性にも優れ、多くの方が満足できる装着感を得やすいとされています。

コバルトクロム金属床のポイント

  • リーズナブルさ
    チタンよりも費用が抑えられる場合が多い
  • 薄くて丈夫
    入れ歯の厚みが抑えられ、口の中での違和感が少ない
  • 温度の伝導性
    食事中の温度を感じやすく、味わいを損なわない

チタン金属床

生体親和性が高いとされるチタン合金を用いた金属床です。
金属アレルギーが心配な方でもトラブルが起こりにくい素材として注目されています。
軽量かつ強度にも優れ、長期間の使用でも変形や腐食が少ないため、快適さを保ちやすいのが魅力です。
やや費用は高めですが、アレルギーリスクを下げたい方や耐久性を重視する方におすすめしています。

チタン金属床のポイント

  • 金属アレルギーに配慮
    アレルギー反応が起こりにくい
  • 軽量で装着感が良い
    長時間の使用でも負担が少ない
  • 丈夫で腐食に強い
    長期的なメンテナンス性にも優れている

メッシュ総義歯

総義歯(すべての歯がない方用)に金属メッシュを組み込んだ構造です。
一般的なプラスチック製の総入れ歯よりも薄く成形できるため、口の中での違和感を軽減しつつ、歯ぐきとの密着度を高められます。
メッシュ構造により強度が高まり、破損しづらい点も特長です。
総入れ歯で食事や会話がしにくいと感じている方の選択肢の一つとしてご案内しています。

メッシュ総義歯のポイント

  • 薄く作れる
    装着時の異物感が少なく、自然に話したり食事を楽しめる
  • 破損しにくい
    メッシュによる補強で耐久性が向上
  • 噛み合わせの安定
    歯ぐきとのフィット感が良く、ズレを起こしにくい

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプ|ホワイトエッセンス吉田

金属のバネ(クラスプ)を使わず、歯ぐきに近い色の樹脂で歯を支える入れ歯です。
部分入れ歯を装着すると金属バネが見えてしまい、見た目が気になるという方も多いです。
このノンクラスプデンチャーなら、歯ぐきに合わせたカラーの樹脂が歯を支えるため、目立ちにくく審美面が格段に向上します。
柔軟性がある素材で装着感も比較的良好ですが、耐久性を保つためには定期的なメンテナンスも大切です。

ノンクラスプデンチャーのポイント

  • 金属バネが見えない
    人前で笑ったり話したりする際に安心
  • 歯ぐきに近い色
    自然な見た目を実現
  • 柔軟性がある
    装着時の圧迫感や違和感を軽減

ホワイトクラスプ

ホワイトクラスプ|ホワイトエッセンス吉田

ノンクラスプデンチャーと似た考え方で、部分入れ歯のバネ部分を歯ぐきと類似した樹脂素材に変える方法です。
従来の金属バネに比べて見た目が格段に自然なため、笑ったときや会話中にバネが目立ちません。
ノンクラスプデンチャーよりも構造がやや異なる場合がありますが、審美性向上のアプローチとしては同様に人気があります。

ホワイトクラスプのポイント

  • 既存の入れ歯を改造可能なケース
    状況によっては現在使っている入れ歯にホワイトクラスプを取り付けられる場合も
  • 部分入れ歯の審美性を向上
    金属バネがなく、自然に溶け込む
  • 比較的安定した装着感
    バネの役割をしつつ、目立たないよう配慮

治療の流れ

1. カウンセリングと検査

まずは口腔内の状態を確認し、むし歯や歯周病がある場合は先に治療を行います。
噛み合わせや残存歯の本数、あごの形状などを総合的に評価し、適切な入れ歯の種類を提案します。
患者様の要望やライフスタイルに合わせて素材やデザインを選びます。

2. 印象採得とかみ合わせの記録

入れ歯の型を取る「印象採得」と、噛み合わせの位置を記録します。
この段階での精密さが、完成後のフィット感に大きく影響します。

3. 試適と調整

製作途中の入れ歯を口に入れてみて、見た目や噛み合わせ、発音などをチェックします。
問題があれば、その場で微調整を行い、患者様の感覚に合わせて何度か調整を繰り返します。

4. 完成・装着

最終的に完成した入れ歯を装着し、最終チェックを行います。
歯科医師や歯科衛生士が、正しいお手入れ方法や装着時の注意点を説明し、快適に使えるようサポートします。

5. 定期メンテナンス

装着後も、歯ぐきの変化や義歯の摩耗などで合わなくなることがあります。
定期的な検診で状態を確認し、必要に応じて調整や修理を行うことで長期間快適に使用できます。

よくある質問

Q:入れ歯でしっかり噛めるようになりますか?

あごや歯ぐきの状態、入れ歯の精度により個人差がありますが、適切に作製・調整された入れ歯なら十分な噛む力を取り戻せる場合が多いです。
特に金属床などを選ぶと薄く作りやすく、装着感が向上しやすいです。

Q:痛みや違和感がずっと続くのでしょうか?

最初は慣れるまで多少の違和感がありますが、装着後にこまめな調整を行えば痛みは軽減します。
使い始めに違和感を感じても、諦めずに歯科医師へ相談してください。

Q:金属アレルギーが心配です。

チタン合金など金属アレルギーが起こりにくい素材を使用した入れ歯や、ノンクラスプデンチャーのように金属を使わない入れ歯も選択肢としてご用意しています。

自分に合った入れ歯で豊かな生活

入れ歯は単なる「歯を補う装置」ではなく、笑顔や会話、食事の喜びを取り戻す大切な道具です。
当院では、目立たないノンクラスプデンチャーや金属床による快適な装着感、ホワイトクラスプなど幅広い素材とデザインを揃え、それぞれの患者様に合った入れ歯を提案しています。
噛み合わせの調整や定期的なメンテナンスを丁寧に行い、長く快適に使っていただけるようサポートいたします。
歯を失ってしまった方や、今お使いの入れ歯に不満がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
安心して食事や会話を楽しみ、豊かな食生活を取り戻すためのお手伝いをいたします。