こんにちは。瑞穂市のホワイトエッセンス吉田歯科医院です。

突然ですが、みなさんは、これまでに「歯の神経」を取る治療を行った経験はございますか？

以前、「歯の神経」ついての記事でお話させていただいたように、歯の神経を取ることで、歯にさまざまな影響やリスクがあります。そのため、「極力、歯の神経は取らないほうが良い。」ということにはなりますが、やむを得ず歯の神経を取らなければいけない状況になってしまうこともありますよね。

歯の神経を取ることで起こる歯への影響の中でも、ご相談をお受けすることが多いお悩みが、「歯が黒っぽく変色してきた。」ということです。これは、「歯科医院で歯の神経を取る治療をしたから。」という理由だけでなく、実は、事故やアクシデントによって、歯をぶつけてしまったりすることで、気付かないうちに、歯の神経が死んでしまった場合などにも起こり得ます。

実際にご来院いただいているお客様の中にも、これらの理由から、歯の色が黒く変色してしまい、見た目を気にされ、ご相談にお見えになるケースがあります。

確かに、他の歯と比べて、その歯だけが黒く変色してくると、
「これは、むし歯なんじゃないの？」
「なんで、他の歯と色が違うの？」
「見た目が気になるな…。」
など、さまざまなご心配や、想いをお持ちになるのではないかと思います。

歯が変色してしまっていても、見た目を改善する方法は、いくつかあります！
そこで今回は、歯が変色してしまった場合に、見た目を改善する治療法について、お話させていただきます。

歯の神経を取ると、歯が黒く変色してくるわけは？

通常、歯の神経を取る治療を行った後は、最終的にかぶせ物を装着して治療が終了となる場合が多いのですが、前歯などで、ご自身の歯を多く残せる場合など、お口の状態などによっては、歯の神経の治療後、裏側から蓋をして、残したご自身の歯の質を、かぶせ物の代わりとして、そのまま利用することで、治療を終了とするケースもあるんです。

この治療法は、「歯を極力削って欲しくない」というお客様の想いや、「歯を少しでも多く残した治療をしてあげたい」という、歯科医院側の想いの、どちらにも寄り添う、優しい治療ではありますが、以前、お話させていただいたように、歯の神経がなくなることにより、栄養などを、象牙質に送ることができなくなるため、歯の組織の新陳代謝がなくなり、いわゆる枯れ木のような状態となるため、歯が大変弱く、もろくなってしまいます。

さらに、歯に血液が循環しなくなり、新陳代謝の働きがなくなるため、象牙細管(ぞうげさいかん)と呼ばれる、象牙質の内部を通る細い管などに歯の組織の変性物が沈着したり、リンパ管に血液や古いコラーゲンなどが溜まり、時間の経過とともに黒ずんで変色していきます。この治療法は、特に前歯に行われることが多い上、治療後すぐではなく、数年経過してから、変色してきますので、いつの間にか、徐々に見た目が気になり始める。といったケースが多いです。
ですので、この治療法を行う際には、こういったリスクを事前にお伝えし、ご納得されている方に行われます。

歯の変色を改善する治療法は？

ホワイトニング

歯の神経を取った後などに歯が変色してしまった場合に、見た目を改善する治療法には、下記の方法があります。

ご自身の歯を削らずに行うことができ、該当の歯はもちろんのこと、周囲の歯も白くすることができるのがメリットです。
「ホワイトニング」によって、ある程度、お色の改善は期待できますが、神経を治療していない歯と比べますと、やはり白くなるスピードや白さの度合いが異なりますので、ホワイトニングのみで、ご満足いただける白さになるどうかは、難しい場合もありますし、治療期間が長くなる場合もあります。当院では、カウンセリング時に、ホワイトニングでも改善が見込めるかどうか、適したホワイトニングのメニューはどれか、ホワイトニング以外の治療法の方が良いか、など、お客様の歯の質を診断させていただいた上で、適切なメニューをご提案させていただいております。

歯のマニキュア

歯に塗るマニキュアのことで、こちらも、ご自身の歯を削らずに行うことができるのがメリットです。ですが、とても剥がれやすい上、歯と歯の間やかみ合う面に塗ることができないため、塗れていない部分との差が出てしまいます。写真撮影やイベントの直前などに、応急的に行う方が多い治療法です。

ダイレクトボンディング

「ダイレクトボンディング」は、審美性の高い樹脂を、歯の表面に一層貼り付ける治療法で、ご自身の歯を削らずに行う場合と、歯の表面を一層削って貼り付ける場合があります。

ご自身の歯を活かして、短期間でお色を改善したい方におすすめです。ダイレクトボンディングの材質の性質上、欠けたり変色する事があります。仕上がりは、歯の厚みが一層分出ますので、該当の歯や周囲の歯ならびと合う仕上がりになるかは、お口の状態によって異なります。当院では、ご希望のお客様には、事前にダイレクトボンディングのお試しをして、見た目の確認をしていただき、仕上がりのイメージをしていただく工程も実施しています。

ラミネートベニア

「ラミネートベニア」は、歯の表面を0.5ミリ～0.7ミリほど一層削り、型を採り、次回のご来院時に、セラミックなどの審美性の高い材質で、つけ爪状に加工されたものを貼り付ける治療方法です。お色だけでなく、大きさや形なども、ある程度改善出来ますが、神経を治療してある歯は、弱くなっていますので、術後の経過が心配であったり、装着したラミネートベニアが外れたり、欠けたりしてしまう可能性があります。「かぶせ物ほど削りたくはないが、短期間でお色だけでなく、形や大きさも改善したい。」という方におすすめです。

かぶせ物

神経を取った歯の治療として、最も多く行われる治療法です。お色だけでなく、大きさや形、歯ならびなども、ダイレクトボンディングやラミネートベニアと比べ、改善する事が可能です。ただ、これまでご紹介させて頂いた治療法の中では、一番歯を削る量が多く、治療完了まで複数回の通院が必要です。かぶせ物の材質は何種類かあり、お選びいただく材質によって、強度やお色のキレイさ、安全性などが異なります。当院では、事前にかぶせ物の種類を説明させていただき、お客様にとって最適な種類をアドバイスさせていただき、お客様ご自身に決めていただいております。

このように、歯の変色による見た目の改善には、さまざまな治療法があります。ご自身に適した治療法がきっと見つかると思いますので、お悩みをお持ちの方は、ぜひ、お気軽にご相談ください。

いかがでしたか？

神経を取らなくなってしまった状況や、歯が変色してきてしまったことは、仕方がないと分かってはいるものの、残念な気持ちになってしまうものだと思います。それだけでなく、「見た目が気になってしまい、心から笑えなくなってしまう。」なんてことになってしまうと、悲しいですよね。

当院では、見た目の治療後、その歯をより長くお使いいただけるよう、保証期間を2年間設けさせていただいております。また、定期的な歯のクリーニングやメンテナンスに継続的にお越しいただいているお客様には、保証期間の延長などの制度も実施しております。以前から気になっていた。という方は、ぜひ、一度、カウンセリングにお越しください。

みなさんも、歯の神経による歯の変色を改善して、心から笑える、豊かな人生をおくりませんか？

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